環境の保護

デンツプライシロナでは、世界規模の事業活動による短期的および長期的な環境影響を最小限に抑え、緩和することに取り組んでいます。これには、当社自身の業務を評価し、サプライヤーと協力して業界全体に前向きな変化をもたらすよう努めることが含まれます。

排出量測定と排出量削減

排出量の削減は当社の環境戦略の鍵であり、当社は低炭素経済への移行の重要性を理解しています。2025年までにCOPE 1および2のGHG 排出量の強度を少なくとも15%削減するという中間目標を設定していますが、この目標をすでに達成できたことを嬉しく思います。サプライヤー、メーカー、販売業者を含むバリューチェーン全体のカーボンインパクトを評価することにより、スコープ 3のGHG 排出量を開発し、報告する取り組みを行っています。

グローバルなエネルギー管理パートナーとしてSchneider Resource Advisor社と引き続き協力し、環境データ管理プラットフォームとしてGreen Diamondを導入しました。これらのパートナーシップにより、場所別のエネルギー使用量とそれぞれのコストに関する洞察が得られ、エネルギー消費を効果的に管理し、同時に温室効果ガス排出量と運用コストを削減することができます。このデータにより、変化する状況への対応力を向上させ、代替エネルギー源を検討する機会を特定することも可能になります。

2021年、当社のスコープ1および2のGHG排出総量 (CO2 メートルトン/純売上高100万米ドル) は、5,463メートルトン減少。これは、2019年の基準測定値から17%減少となっています。ただし、データセットに3つの新しい拠点が追加されたため、2021年には絶対ベースの排出量は増加しています。さらに、COVID-19パンデミックは当社のすべての拠点の運営に影響を及ぼしており、2020年には全体的な拠点排出量も減少しました。そのため当社では、通常業務における有意義な比較をするために、2020年ではなく2019年のベースラインを使用しています。

現場での排出量削減

2020年以降、当社はLED照明への切り替え、燃料油から天然ガスへの移行、ポンプとモーターの可変周波数ドライブへの交換、より優れた効率的な機器の導入、油圧射出成形に代わる技術の活用など、現場でのさまざまな排出削減イニシアチブを実施してきました。

テネシー州ジョンソンシティにある、歯内治療用製品を製造・販売する63,200 平方フィートのデンツプライシロナの施設は、環境への配慮に関して素晴らしい実績を誇っています。現在215人の従業員を抱えるこの施設は、2015年以来、電子機器、ガラス、金属、紙、段ボールなどの余剰材料をリサイクル・再利用する、そして、水と電気を節約するというミッションに取り組んでいます。

「当社は社内外を問わず常に環境に配慮してきましたが、それでも大量の余分なゴミを出していたことに気づきました」と語るのは、ジョンソンシティ工場の技術リソース/環境衛生安全マネージャー、Marcie Littleton氏です。「私たちは、従業員と地域社会の両方にとって、より清潔で安全な環境を作り出す機会を見出しました。」

環境に配慮するにあたってチームは、ジョンソンシティでの事業運営に関連するあらゆる側面と、有害物質および非有害物質の収集、処理、取り扱い、廃棄、および物質のリサイクルに使用されるすべての活動を考慮しました。

「自分たちがどれだけの電気や水を使っているのか、近隣や地域社会にどれだけの影響を与えているのか、まったく知りませんでした」とはLittleton氏の弁。「これによって、何をすべきなのか気付くことができました。私たちは、全員が、毎日リサイクルを実践することを奨励しています。」 

環境に配慮した取り組みを開始して以来、この施設ではプラスチック製のカップやストローの購入を中止し、自動販売機からガラス瓶も撤去しています。

ジョンソンシティの拠点は、2016年にISO 14001 環境管理システム認証も取得しています。これが意味するところは、認証を維持するために毎年、環境管理システムとそれぞれの目標に引き続き取り組んでいるという証拠を提示する必要がある、ということです。「これは、我々が誇りに思う素晴らしい成果です」と同氏は語ります。「デンツプライシロナのこの取り組みの推進者となり、ビジネスパートナーや地域社会に良い模範を示すことができて誇りに思います。」