私たちの最大の優先事項

全従業員の健康、安全、幸せはつねに私たちに最優先事項であり続けています。これは、デンツプライシロナの企業文化の中核をなす価値観と原則です。

2021年、当社は現場レベルの健康と安全のプログラムを拡大し、広く認められている管理システムフレームワークに準拠した企業レベルの「従業員の健康および安全基準」を導入しました。

2020年、当社のすべての製造拠点は、危険エネルギーの制御、機械の安全性、安全な作業許可、高所作業、ナイフおよび切削工具の安全性、規制検査のコミュニケーションを含む従業員の健康および安全基準の第一波を実施しました。これらの標準は健康と安全のリスクを管理するのに役立つもので、次の波の標準は2022年下半期に展開する予定です。これらには、さらなる健康と安全対策に加えて、製品の管理とサステナビリティをサポートする基準が含まれます。

当社のナイフおよび切断工具の安全基準の導入により、裂傷の件数は2019年の24件から2022年には3件にまで減少し、88%の減少となりました。当社は世界各地の拠点で、滑ったり、つまずいたり、転んだりすることによる傷害を減らすための意識向上および危険管理キャンペーンに取り組んでいます。その結果、この種の傷害は 2019年の 49件から2022年には11件に減少し、78%の減少となりました。

当社ではまた、「従業員の健康と安全最前線リーダーシップ」研修を通じて、射線危険に関連する事故の削減にも注力しています。トレーニングで得られた解決策と技術の採用により、射線危険による負傷は2019年の35件から2022年には4件に減少し、89%の減少となりました。

全体として、2021年の当社の全世界の拠点での年間記録災害度数率は0.56で、2020年の0.53と比べてあまり差のない数字で落ち着いています。2022年の現在の災害度数率は0.41で、2021年と比較して27%減少、2019年と比べると55%減少しています。すべてのデータは、米国労働安全衛生庁の基準に従って特徴付けられます。

従業員の健康と安全のパフォーマンスをさらに向上させるため、2022年に当社は各拠点と連携して、傷害の原因となる人的要因を特定するための原因分析プロセスを改善し、将来の傷害の可能性を減らすための改良を行っています。

当社のグローバル施設における 従業員の健康と安全のプロセスおよびトレーニング

ウクライナで続く戦争とCOVID-19の影響により、従業員の安全と健康を守るために私たちが講じる対策の重要性はさらに高まっています。企業危機管理チームは、ウクライナでの戦争の影響を受けた従業員との連絡を維持し、継続的なサポートを提供する上で重要な役割を果たしています。

当社はこれまで、従業員とその家族がウクライナ国内の高リスク地域から、ウクライナ国内の代替低リスク地域、または国外の安全な場所へ移動できるよう支援をいたしました。今後も、そのサポートを継続していきます。ウクライナでの戦争が始まる前、またウクライナ以外の私たちが事業を展開しているすべての国においても同様に、私たちはチームメンバーと定期的にコミュニケーションを取り、彼らが健康と安全、人事、法務の各部門からのサポートを確実に受けられるようにしており、現在も続けています。

ペンシルベニア州、アメリカ合衆国

 

2021年、ペンシルベニア州ヨークにある当社施設のSmile Wayチームは、リーダーとその直属の部下が安全と従業員の健康に関してより効果的なコミュニケーションをとれるように支援するトレーナー育成プログラムを設立しました。プログラムの一環として毎日の安全に関する会話を確立することで、信頼、尊敬、責任感が構築されます。また、このプログラムは、予防措置によって将来の怪我を軽減できるように設計されています。ジョブローテーション、標準操作手順に従ったプロセスの実行、およびエルゴノミクスの改善が、このプログラムの3つの重点分野となっています。

Smile Wayは、ヨークの生産フロア全体にiPadを設置し、従業員が安全性向上の機会についてリアルタイムで提案できるようにしました。このプログラムは全体として成功しており、「ニアミス」インシデントの報告が増加したほか、どのような種類の応急処置インシデントを報告しなければならないかについての従業員の知識を含む応急処置報告の件数も上昇しました。また、トレーナー研修のおかげで、Smile Wayのリーダーは現在、毎月2,000回以上、重要な安全問題について従業員と連絡を取っています。

また、ベルギーのハッセルトを含む当社の拠点全体で、従業員の健康と安全に関するその他の取り組みにも焦点を当てました。当社の安全への注力は、2020年末の時点で施設で1,460日間事故が報告されなかったことにも顕著に表れています。私たちは、配送部門の従業員にエルゴノミクスを改善するためのマットや、従業員の姿勢を良くして腰痛を軽減するための高さ調節可能なテーブルなどの設備を提供するといったアクションを取っており、このような取り組みがこの結果につながったと考えられます。

当社はバレーグの拠点で、パンデミック中にも関わらず、COVID-19とは関係のない、従業員の健康と安全に関するいくつかの面白い取り組みを推進。2020年の事故をわずか3件に抑えることができました。

  • また、バレーグの従業員約750名を対象に、グローバル学習管理システムを通じて、従業員の健康と安全に関するeラーニングモジュールを試験的に導入。2020年末までに、541人の従業員に対して、この従業員の健康と安全モジュールに関するトレーニングを実施しました。また、468名の従業員に対してGMP(適正製造規範)の研修も実施しました。
  • 授業形式で、電気基礎に関するトレーニング(約16時間)、56名に対して化学製品に関するトレーニング(約20時間)を、そして103名を対象にLOTOトレーニング(約10時間)を実施しました。
  • また、製品の品質を保証するために、専任の専門トレーナーによる約200回の技術トレーニングを実施しました。

当社では、潜在的な事故を事前に捕捉するための「ニアミス」プロセスを導入しました。これは、ジョンソンシティの拠点で以前に導入された取り組みです。私たちの施設の従業員は、怪我が起きてから報告するのではなく、ニアミスを報告することの重要性について理解を深めることができ、文化の前向きな変化が見られました。現在、安全委員会は各部門で毎日のレビューと毎月のウォークスルーを実施し、潜在的なリスク領域の積極的な特定に努めています。

当社の安全への注力は、2020年末の時点で施設で1,460日間事故が報告されなかったことにも顕著に表れています。これをサポートしたのが、配送部門の従業員に対してエルゴノミクスを改善するためのマットを提供したり、従業員の姿勢を良くして腰痛を軽減するための高さ調節可能なテーブルなどの設備を完備するという取り組みです。

私たちの施設の従業員は、怪我が起きてから報告するのではなく、ニアミスを報告することの重要性について理解を醸成し、文化の前向きな変化が見られました。現在、安全委員会は各部門で毎日のレビューと毎月のウォークスルーを実施し、潜在的なリスク領域の積極的な特定に努めています。

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